本施術の方法
ASPニードル(以下、ASP鍼よ呼ぶ)を使用した鍼施術には、「耳鍼療法」と「皮内鍼療法」が含まれます。これらはそれぞれ「ASP耳鍼療法」および「ASP皮内鍼療法」と呼ばれ、総称して「ASPセラピー®」とされています。この中には、ASP鍼を使用した戦場鍼(BFA)も含まれます。施術後は、1日から3日程度 (a few days) の間、そのままの状態で生活していただきます。期間が経過しましたら、必ず抜鍼処置のためにご来院ください。
※ASPニードルとは、フランスで製造された特殊な形状(鍼の全長3.2mm、刺さっている部分は2.1mm)をしたディスポ鍼です。
本施術の特性及び注意点
- 現在日本で流通している皮内鍼に比べて、ASPニードルは刺入する際の鍼が大きく、侵襲および刺激量が大きくなります。
- 皮内鍼に比べて体表に出ている部分が大きいため、掻いたり、擦ったり、押したりしてASPニードルに触れると鍼先が動き、刺鍼部分の痛み、組織損傷、出血、またはASP鍼が抜け落ちる場合があります。
- 体調や体質により、以下の症状(副作用)が出現することがあります。
・感染、化膿、痒み、赤み、腫れ、暖かさ
・鍼が挿入されたことによる痛み、出血
・めまい、吐き気、失神、陶酔感 - ASPニードルの抜鍼後には傷痕が生じる場合があります。これはASPニードルの構造上の特性によるもので、当院ではその責任を負いかねます。ASPニードルを使用した場合、鍼を取り除いた後の傷の回復過程で、傷痕や2~3㎜程度の肥厚性瘢痕、場合によってはケロイドが生じることがあります。特にケロイド体質をお持ちの方は、予想以上に痕が大きくなる可能性があるため、施術をお勧めできませんので、必ず施術前にはり師へお伝えください。
- 心筋梗塞、脳梗塞、深部静脈血栓症、肺塞栓症などの持病があり,ワーファリン等の抗凝固剤(血液をサラサラにする薬)を服用している方への施術はできません。
- 刺鍼予定部位に皮膚病がある方と、人工弁の手術をした方、血友病の方への施術はできません。
- 糖尿病の方への施術は注意を要しますので主治医及び施術担当はり師にご相談ください。
- 妊娠をされている方への施術は注意を要しますので主治医及び施術担当はり師にご相談ください。
施術後に必ず守っていただきたいこと
- 普段通りの生活をしていただいて構いませんが、施術後6~12時間は過度の運動を避けてください。
- 施術後、飲酒や激辛食品の摂取は6時間、激しい運動は12時間、シャワーや入浴は24時間、プール、温泉、海水浴は48時間控えることを推奨しています。
- 耳を洗ったり、乾燥させたりする時に鍼を引っ張らない様に注意してください。
- むやみに耳を触って刺激しないでください。
- 万が一、ASPニードルが外れてしまった場合、蓋の付いた容器に入れて当院までご持参下さい。医療廃棄物として適切に廃棄します。
- ASPニードルが紛失したことによって何らかの損害が発生した場合、当院ではその責任を負いかねます。ASP鍼が抜ける前に必ず抜鍼のためご来院ください。
- 病院等でMRI(磁気共鳴画像)撮影を行う際は、必ず抜鍼処置にお越しください。ASPニードルの刺鍼部位に火傷を負う可能性や、機器および検査に多大な影響を及ぼす可能性があります。
本施術の効果について
本施術の効果には個人差があります。特に以下のような場合、効果が現れにくい、症状が再発しやすい、施術期間が長期に及ぶ可能性があります。
- 身体の構造上の問題による痛み
- 重篤な疾患による痛み
- 強力な、あるいは多種の薬剤服用
- 高齢・衰弱による生理機能の低下
- 取り除けない物理的刺激要因 例)体内に異物が入っている場合など
- 各種心理的要因
戦場鍼(BFA)の施術効果は強力ですが、万能ではないことをご理解ください。
Acupuncture Today – April, 2009, Vol. 10, Issue 04アメリカの鍼灸の専門紙で75%の患者に疼痛の軽減があったと報告されております。
https://www.acupuncturetoday.com/mpacms/at/article.php?id=31917
なお、この報告によって効果を保証するものではありません。
本施術への同意と中止の自由について
本施術を受けるかどうかは、よく考えた上で、あなた自身の自由な意思でご決定ください。
本施術に同意された後、または施術が開始された後でも、いつでも施術の継続を中止することができます。
施術中及び施術後の免責について
施術中や施術後に、痛みや体調の異常を感じられた場合は、直ちにお申し出ください。必要に応じて、自己判断と費用で医師による適切な診察を受けてください。
なお、施術後の痛みや不調については、施術者の操作および施術手順に原因があると明確でない限り、いかなる場合も返金や賠償には一切応じかねます。
問い合わせ窓口
本施術に関するご質問及び緊急に対応が必要な場合はBFA JAPAN認定施術者が在籍する当院までご連絡ください。
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