ASPニードル®の基本的操作方法及び注意事項
はじめに
ASPニードル®は、フランスのセダテレック社が製造する特殊な形状のディスポーザブル鍼です。
日本では、2012年頃にBattlefield Acupuncture®が紹介された際、ASP®にも一時的に注目が集まりました。
しかし当時は、国内でASP®を安定して入手することが難しく、私たちもASP®の導入を断念せざるを得ませんでした。
そのため、セイリンJr.や毫鍼を用いて、Battlefield Acupuncture®の考え方を臨床の中で再現しながら、研究と実践を重ねてきました。
この取り組みの場として、2012年に立ち上げたのがBattlefield Acupuncture®研究会です。
当時は、Battlefield Acupuncture®が日本ではまだほとんど知られていない時期でしたが、耳介へのアプローチによる痛みへの可能性に着目し、臨床の中で試行錯誤を重ねてきました。
その後、2018年にNHKでBattlefield Acupuncture®が再び取り上げられたことをきっかけに、日本国内でも大きな関心が集まり、ASP®にも再び注目が集まるようになりました。
そして2019年、私、襖田博士、米田博士の3名を中心に、ASPセラピー®という名称のもと、日本国内でもASP®を適切に学び、必要とする先生方が入手できる環境を作りたいという想いで活動を始めました。
最初は3名での活動でしたが、その後、活動を続ける中で志を同じくする仲間も増え、ASP®を日本で広めるために共に歩んできました。
そして2024年11月、株式会社トランスパレンス 岩田社長の多大なるご尽力により、私たちが長年願っていたASP®の国内での取り扱いに向けた道が開かれました。
その後、ASP®はASPニードル®という名称で日本国内でも取り扱われることとなり、国内での正式な発売日は2025年1月26日となりました。
一方で、活動の中で新たに仲間となり、一緒に取り組んできた方々とは、その後、それぞれの考え方や方向性の違いにより、現在は別々の道を歩んでおります。
例えるなら、同じ想いで結成したバンドが、活動を重ねる中でメンバーや方向性が変化し、それぞれの音楽性を大切にしながら別々の活動へ進んだようなものです。
現在のBFA JAPANは、私と襖田博士が再びタッグを組み、2012年に立ち上げたBattlefield Acupuncture®研究会の流れを受け継ぐ、日本における戦場鍼の最初期から続く先駆的コミュニティです。
当時から積み重ねてきた研究と実践をもとに、ASPニードル®を用いたBFA®の正しい理解、安全な操作方法、そして臨床での適切な活用を全国の先生方にお伝えしてまいりました。
さらに、私、松浦が臨床経験の中で体系化してきたオリジナルの耳鍼・耳つぼ療法であるMSEAも加わり、その活動はMSEA JAPANブランドも含めた形で、現在のBFA&MSEAトレーニングベースへと発展しております。
BFA&MSEAトレーニングベースでは、日本の臨床現場でより実践的に活用できる施術体系として、ASPニードル®や毫鍼を使用したBFA®、そしてMSEA™の正しい知識と、実際の臨床で活かせる技術を全国の先生方にお伝えすることを目的に活動しております。
今回、BFA JAPANでは、ASPニードル®の基本的な操作方法と注意事項について、全国のはり師、医師、歯科医師の先生方に正しく知っていただくことを目的に、導入セミナー動画を作成いたしました。
本動画の解説は、次世代のBFA JAPANを担っていく予定の知久インストラクターが担当いたします。
BFA JAPANでは、ASPニードル®を用いたBFA®の正しい理解と安全な普及に加え、次世代の鍼灸師が自ら学び、発信し、鍼灸の価値を社会へ伝えていくための育成にも力を入れております。
これからも、次世代の鍼灸師の発信者を育成するプロジェクトを、鍼灸の普及活動の一環として大切に育ててまいります。
本記事はトレーニングベース会員限定記事のカテゴリに掲載しておりますが、ASPニードル®を安全かつ適切に扱うための基礎的な内容であるため、今回は多くの先生方にご覧いただけるよう、無料公開といたします。
ASPニードル®に興味のある先生、BFA®や耳鍼療法を臨床に取り入れたい先生、そしてこれから正しい知識を学びたい先生にとって、少しでも参考になれば幸いです。
ぜひ動画をご視聴ください。
ご視聴にあたって
本動画は、ASPニードル®の基本的な操作方法と注意事項を解説するものです。
特定の治療効果を保証するものではなく、実際の臨床使用にあたっては、各資格者の業務範囲、関係法令、添付文書、衛生管理、医療廃棄物の取り扱い等を十分に確認したうえで、適切にご活用ください。
BFA JAPANでは、今後もASPニードル®を用いたBFA®の正しい理解と安全な普及、そして次世代の鍼灸師の育成と発信支援に取り組んでまいります。
「鍼灸のファンを増やしたい」
この理念のもと、BFAJAPAN、MSEA JAPAN、そしてBFA&MSEAトレーニングベースでは、鍼灸の価値をより多くの方にわかりやすく伝えられる先生方の育成にも力を入れてまいります。
本動画が、先生方の臨床と学びの一助となれば幸いです。
今後ともBFA JAPANならびにBFA&MSEAトレーニングベースをよろしくお願いいたします。
2026年5月18日
BFA JAPAN
MSEA JAPAN
BFA&MSEA Training Base
株式会社EA.Communications
代表 松浦 哲也
追記:ASPニードル®を使用したBFA及びMSEAの対象者(対象年齢)
ASPニードル®の電子添文上、年齢による明確な使用制限は確認されていません。ただし、ASPニードルを用いてBFA®として実施する場合は、米国BFAプロトコルに準じ、原則として18歳以上を対象とします。
また、ASPニードルを使用したMSEA™では、未成年者に加え、認知機能の低下等により施術内容の理解、留置中の自己管理、感染徴候の観察、異常時の抜鍼およびフォローアップ対応が困難な方は、標準施術対象外とします。
やむを得ず実施を検討する場合には、未成年者については保護者の同意を、認知機能の低下等がある方については家族または介護者の同意と管理体制を確認したうえで、施術者が慎重に適否を判断します。
なお、本人または保護者、家族、介護者による留置中の観察、異常時の抜鍼、連絡および受診対応が確実に行えない場合は、ASPニードルを用いた施術は実施しません。


コメント