松浦式ASP耳鍼療法とJATA式ASP耳鍼療法の違いは何ですか?
【BFA JAPANセミナーに関するご質問へのご回答】
個別にいただいたご質問について、こちらでも改めてご案内いたします。
松浦式ASP耳鍼療法(旧:松浦式BFA®)とJATA式ASP耳鍼療法は、いずれもASP(Auricular Semi-permanent)ニードルを使用した耳介への刺鍼技術ですが、その成り立ち・理論構築・運用方針において明確な違いがあります。
🔹 松浦式ASP耳鍼療法の特徴
- 開発者: 松浦哲也(BFA JAPAN代表)
- 成り立ち:戦場鍼(BFA®)をベースに、松浦自身の豊富な臨床経験をもとに独自にアレンジされた施術法です。
- 理論構築:学術的な体系化や論文化は行われておらず、臨床現場での即効性と実用性を最重視する、現場主義のスタイルです。
- 特徴:柔軟な応用力を持ち、施術者の裁量に大きく委ねられる施術法です。一応のプロトコルは存在しますが、それに厳格に縛られることはなく、患者の反応やその場の感覚を重視して施術を構成するのが基本。要するに、「結果がすべて」の自由な療法です。
※一般社団法人で正式採用して指導するには、ちょっと…理論的に無理があった耳鍼療法かもしれませんね(笑) - 学習手段:主に松浦によるプライベートセミナーや現場での直接指導を通じて伝授されます。理論より実践、机上より現場――まさに“野良療法”の真骨頂です。
- 備考(名称変更の経緯):もともとは「松浦式BFA」として伝えていましたが、「BFAはプロトコル通りに施術することが前提の療法」であるにもかかわらず、開発者自身が配穴を自由にアレンジしていたため、「それってBFAじゃないのでは?」と指摘を受けました。それを受けて心より反省し、より実態に即した名称として、現在の「松浦式ASP耳鍼療法」へと変更しました。
実は、松浦鍼灸院の開院70周年を記念して出版した写真集『写真で学ぶ戦場鍼治療2019』『写真で学ぶ戦場鍼鍼治療第2版』自体が、正式なBFAの紹介と、松浦によるアレンジ集が一緒に掲載されていたため、BFAの本来のプロトコルとアレンジが混同されるきっかけになってしまったと言われています。
……はい、誤解の始まりは私です。本当にごめんなさい。
🔹 JATA式ASP耳鍼療法の特徴
- 運営母体: 一般社団法人 日本ASPセラピー普及協会(JATA)
- 成り立ち: フランスのノジェ博士が提唱した耳介療法(Auriculotherapy)を理論的基盤とし、JATA所属の博士達が構築
- 理論構築: 解剖学的・神経学的視点に基づいた施術点の選定と手順が組まれており、理論性・再現性を重視
- 特徴: 学術的根拠が明確で、教育・指導体制が整っており、医師や医療機関との連携にも適している
- 学習手段: JATA公式認定セミナーに参加して認定セラピストとなる制度がある
- 詳細は一般社団法人日本ASPセラピー普及協会にお問い合わせください
🔹 まとめるとー
松浦が臨床経験から理論抜きで好き勝手やってるのが松浦式ASP耳鍼療法
JATAの博士達がノジェ博士が提唱した耳介療法(Auriculotherapy)をベースにちゃんと理論立ててやっているのがJATA式耳鍼療法
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